ボーイスカウトとは?
健全な心と体を培うために
ボーイスカウト活動は歴史の古い青少年教育団体(約100年)ですが、昔から一貫して変わらない重要な目標があります。それは、一人ひとりの子ども(スカウト)を大切にすること、自分の持っている素晴らしい“生きる力”を、周囲の仲間との協力や大人(指導者)の支えによって、より良く伸ばしていくことに重点を置いていることです。
人間は生まれながらにして、すべて平等と良く言われます。一人ひとりの持つ人間として持つ資質や能力は、全て平等に備わっていると私達は考えています。 ですから、仲間の子ども(スカウト)や大人(指導者)との自然を中心とした様々な活動を体験することで、自分の持って生まれた資質や能力が上手に引き出され、そして社会に役立つ人材として、更に未来を支える世代として、自ら育み成長していくことがスカウト活動の重要な目標と考えています。
国際性豊かなボーイスカウト運動
~世界のボーイスカウトと心の交流を行います~
世界への拡がりボーイスカウト運動の目的・教育システムは世界共通です。名称も世界共通で、「ボーイスカウト」または単に「スカウト」と世界中で呼ばれています。1920 年には、国際事務局がロンドンに開設され、以来、人種・宗教・言語など、あらゆる違いを越えて、世界中の青少年の友愛を深めることを目指したスカウト活動が積極的に展開されています。
現在、世界スカウト機構に172 の国と地域が正式加盟し、約5,700 万人が活動しており、世界事務局がマレーシアのクアラルンプールに設置されています。また、これまでに2 億5,000 万人以上の人々が人生の一時期をボーイスカウトとして体験して、それぞれの社会の有能な一員として活躍しており、この運動の実績は高く評価されています。この数字は、ボーイスカウト活動が世界的規模で発展していること、その意義が広く世界に認められた証といえます。
ジャンボリーを始めとした各種大会ボーイスカウトでは各種のキャンプ大会を開催し、スカウトたちはそこで日頃の活動で培った技能や技術を発揮するとともに、多くの仲間たちと友情を深め合います。日本の大会の中で最も規模の大きいものは、4 年に1 度開催される日本ジャンボリーで、全国から約2 万人のボーイスカウト(中学生年代のスカウト)が一堂に会し、野外を主な教育の場として学び、相互理解・国際親善を図ります。平成25年8 月に山口県きらら浜で、第16 回日本ジャンボリーが、国内1 万9,000 人海外1,000 人の参加を得て開催されました。
世界スカウトジャンボリーも開催され、2011 年には第22 回世界ジャンボリーが4 万人の参加者によりスウェーデンで開催され、日本からは約1,000 人が参加しました。2015 年には第23 回世界スカウトジャンボリーが山口県きらら浜で開催され、155の国と地域から3万人以上が参加しました。この他にも、高校生年代のスカウトを対象としたベンチャースカウト大会や、障がいのあるスカウトの大会、日本アグーナリーなどが4 年ごとに開催されています。
天皇陛下とボーイスカウトの関係
ボーイスカウト日本連盟は、昭和天皇の思いで創立され、皇室と深いゆかりがあります。
1921(大正10)年、皇太子殿下(のちの昭和天皇)が21年にイギリスを訪問した際、ボーイスカウト運動の創始者、ベーデン・パウエル氏と面会し、関心を持ったことが契機。その後、皇太子殿下が述べられたお言葉が日本国内に伝わり、1922(大正11)年に少年団日本連盟が結成されました。
ボーイスカウト日本連盟創立100周年記念式典開催
2022年11月26日(土)
ボーイスカウト日本連盟創立100周年記念式典を明治神宮会館にて開催。
天皇陛下
「自然の中で仲間と一緒に知恵を出し合い、体を動かすことの大切さや、スカウト活動の楽しさを体験できたことも、得難い経験となりました。スカウト運動の一層の発展と、日本、そして世界の子供たちが健やかに育っていくことを願います」
そのほか岸田総理大臣、永岡文科大臣、多くのご来賓にもお越しいただいたほか、全国47都道府県連盟の代表者ら合計600名ほどが参加しました。
陛下は、学生時代にボーイスカウトのキャンプなどに参加された経験もあり、両陛下はスカウト代表が述べた活動の抱負に拍手を送られました。